Global Solar Challenge構想が浮上
3月末、オランダのデルフト工科大学ソーラーカーチーム(Nuna)のアドバイザーDeiderik Kinds氏と
チームマネージャーのRein van den Eijnde氏が来日し、Global Solar Challenge (GSC)構想を、
一部のソーラーカー関係者に向けて明らかにした。
同氏らによると、
「これまでのソーラーカーレースは、大会ごとにそれぞれスポンサーを獲得してきたが、
2010年のNortrh American Solar Challengeのコースが1800kmに短縮され、American Solar Challengeに縮小されるなどの課題を抱えており、日本も同じような状況にあると認識している。
また、大会ごとに異なるレギュレーションを採用しているので、別の参加することが難しいといった問題もある。
そこで、世界共通ルールで開催するソーラーカーレースのグローバル化によって、世界各地で人々の関心を集めることができるようにする。
さらに、大会自体がメディア体制を強化し、たとえば最新のXDCAMで撮影したビデオ映像を、即座に世界中のマスメディアに無料で配信することで、メディア露出量を飛躍的に向上させることができる。
これらの方策により、グローバル企業からより強力なスポンサードを得られ、今後、チームの輸送費用などをGSRがサポートできるようになるだろう。」
と語った。
第1回GSRの開催計画は全6レースからなり、詳細は下記のようになっている。
大会 |
年月 |
場所 |
Race 1 |
2011年10月 |
オーストラリア (World Solar Challenge) |
Race 2 |
2011年12月 |
ブラジル |
Race 3 |
2012年 2月 |
アメリカ (North American Solar Challenge) |
Race 4 |
2012年 4月 |
中国 |
Race 5 |
2012年 6月 |
インド |
Race 6 |
2012年 8月 |
西ヨーロッパ |
予備 |
未定 |
中東 |
現在のところ構想段階であるため、開催時期、回数などは変更になる可能性があるが、大学生チームによる国際レースを想定し、ポイント制により勝敗を決定することを予定している。
日本では、十分な長さの公道を確保できないため候補には上がっていないが、北海道を周回する形で開催できないか検討しているとのこと。
東海大学ソーラーカーチームに対しても、理解と協力をお願いするとともにGSCへの参戦を期待していると述べた。
2010年4月1日
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