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第8回 我が家における消費電力量の分析(2024年度版) (2024年10月01日)高騰する電気料金2022年以降、電力単価の上昇により電気代が増えてきており、どのようにすれば電気エネルギーを減らすことができるのか、本格的に調べてみることにしました。まずは、直近の電力使用量、電力料金、電力単価を示します。ここでの電力単価は、基本料金+従量料金+燃料調整費+再エネ賦課金の合計(円)を、消費電力量(kWh)で割ったものです。我が家は、マンションの一室にあり、東京電力から中央電力が特高受電した電気が分け与えられる仕組みとなっています。従来は、電気料金の上限設定があったのですが、特高受電の場合は燃料調整費の上限設定が存在しないため、いち早く電力単価が上がってしまいました。今後は、東京電力も一般家庭向けの電気料金を2023年6月から3割ほどの値上げするとのことです。2022年6月末にリビングルームのエアコンを最新の省エネルギー型に交換して以降、節電に取り組んできました。2023年1月には前年比で300kWh以上の節電を実現することができました。
リビングルームエアコンの消費電力筆者は専門分野が省エネルギーでもあり、もともとLED照明、冷凍冷蔵庫、全自動洗濯機などは省エネルギー製品を積極的に導入してきました。とくに冷蔵庫と全自動洗濯機は、購入時点で業界内でもトップレベルの省エネルギー性能の製品を選びました。しかし、エアコンは、中古マンション購入時にすでに付いたものを使ってきました。我が家の省エネに本格的に取り込むことになったのは、2022年に入ってからで、ガスふろ給湯器やリビングルーム用エアコンを交換してきました。22年6月末に、リビングルーム用エアコンを2008年製のナショナル エオリアCS-EX368A(100V、3.6kW型、APF=4.8)のものから、三菱電機 霧ヶ峰 MSZ-FZ4022S(200V、4.0kW型、APF=7.8)=MSZ-FZV2022Sに交換して以降の22年7月からは、前年を下回る消費電力量を実現しています。しかしながら電力単価は、筆者宅では23年1月時点で45円/kWhを越えてしまい、エアコンの消費電力量の節電効果が打ち消されている状況です。
リビングルームのエアコンは、夏場で4割、冬場で5割の消費電力量削減を達成しました。古いエアコンと新しいエアコンを比較していることや、節電意識・気温などの違いもあるため、そのままの比較することはできないのかもしれませんが、結果として消費電力量を減らすことができています。この節電効果はかなり大きく、劇的と言ってよいほどで大変満足しています。詳細は、コチラのエアコン交換について検討した記事をご覧下さい。2021年1月〜2022年3月はコロナウイルス対応ということで加湿器による加湿量を積極的に増やし(約60%)ていますが、2022年12月以降の冬場は加湿量を減らし(約40%)ています。その影響もあり消費電力量が一気に減少しました。 2021年の年間消費電力量は1153.4kWhでした。2022年は6月末にエアコンを新機種に交換しましたが、年間消費電力量は934.4kWhでした。2023年はこれからですが、うちの環境での使い方だとカタログ値960kWh/年の2/3程度である640kWh/年程度にまでに下がるのではないかと予想しています。とくに2023年1月は、前年よりも150kWh減っており、家全体の消費電力量の低減に大きく貢献してくれました。節電効果が著しく満足度が高い交換となりました。→2023年の年間消費電力量は、予想通り639.4kWhでした。夏場がとくに暑かった8,9月の消費電力量が増えています。高AFP機のおかげで、省エネルギーは暖房時に顕著な改善効果が見られました。 ただし、暖房時の風量はかなり大き目となります。2024年の夏場はとても暑かったのですが、なんとか前年並みを維持。しかしながら、9月の暑さには対抗できず、過去最高の電力消費量となってしまいました。 寝室エアコンの消費電力エアコンは消費電力量が大きい電気機器です。寝室エアコンについても調査しました。使用しているのは、2008年ナショナル製エオリア CS-228TBです。寝室エアコンは主に夜間に使用するため、リビングルームよりも夏場は少なく、冬場に多くなるという傾向がありました。加湿量については、リビングルームと同様に22年冬以降は減らしています。気化式加湿器からの自然気化量が減ったことと、窓の結露量(窓の外への熱伝導)が減り、その分も消費電力量の低減(約50kWh)につながったと考えています。カタログ値の年間消費電力量は900kWh/年ですが、2022年の寝室エアコンの年間消費電力量は335.3kWhでした。昼間に使っていないことや、稼働時間が短めであることが理由であると考えます。ということは、機種交換によるメリットが薄いことになるのですが、最近エラー表示が出たこともあるため、23年中には交換しなくてはならないと考えています。→2023年には買い替えられていませんでした。年間消費電力量は242.3kWhでした。2024年6月にシャープ製AY-R22Xに買い替えました。APFは7.2と高い製品ではありますが、2024年の夏は猛暑であったことから、前年の消費電力量から大きく下がることはありませんでした。記録的な暑さの中で、前年を大きく上回ることが無かったということだけでも良かったのかもしれません。
大型液晶テレビの消費電力大画面テレビを長時間つけっぱなしにする傾向があり、おそらくは標準的な家庭よりもテレビの消費電力量はかなり多めとなっています。2017年ソニー製 ブラビア KJ-75Z9Dは、カタログ値では367kWh/年の週費電力量ですが、2022年の大型液晶テレビの年間消費電力量は455.5kWhでしたで多めとなりました。4K分の画素を動かし、高画質化回路が2Kから4Kへのアップコンバージョン+超解像化処理などを行うので消費電力が多めです。4Kチューナー付きのHDDレコーダーから4K番組の入力も行いますが、なんとなく消費電力が多くなっていそうな気がします。と思って調べてみましたが2Kでも4Kでも134〜140Wくらいで変わらずでした。定格消費電力は443W(待機電力0.5W)ですが、バックライトを暗めにしているので、その分は消費電力量は少なめになっていると考えられます。番組表のときは215Wと消費電力が多めでした。USBバス給電の2.5インチHDDを付けて録画も行ったりしています。待機電力は0.5Wということですが、電源を切った状態でも24W程度を消費していました。1日平均5〜6時間を140Wで使用し18〜19時間が24Wの待機時間と考えると、消費電力量的にも感覚的にも一致します。やはり、テレビをこまめに消す習慣が必要だと感じます。なお、HDDを付けて録画できる機能やネットワーク接続機能も使っているため、待機電力も大きくなっているように思います。どうもネットワーク接続などを行っていると、電力消費が多くなるようです。エアコンと異なり、季節による変動が小さいのが特徴です。2023年はネット動画視聴時間が増えたためか?、500.7kWhと1割ほど増加してしまいました。
冷凍冷蔵庫の消費電力冷凍冷蔵庫は2014年Panasonic製NR-F518XGで、500L級の大型機となります。この機種にしたのは当時の測定方式である「JIS C 9801: 2006」で、年間消費電力量が180kWh/年と業界最小であったことが理由です。つまり、これ以下の容量の冷蔵庫を選んでも消費電力は大きくなる状況であったのです。その後、2015年に「JIS C 9801-1〜3: 2015」が制定されました。この方法で測定すると、2015年製の同等サイズ・消費電力量であるNR-F511PVが旧JISで180kWh/年で、新JISだと305kWh/年であったので、本機もこの値に相当すると考えています。なお、2006年以前の古いJIS測定方法「JIS C 9801」では、さらに乖離が大きくなるので単純比較はできず当てになりません。筆者の調査では95年以前の冷蔵庫は、消費電力がかなり大きいので迷わず買い換えるべきだと思います。96年以降から2007年頃までの機種はケースバイケースとなりますが、現在の機種よりは省エネ性能は劣るので、コチラの記事を参考に検討すべきです。筆者宅の2014年製の真空断熱材を用いたような省エネルギー技術を盛り込んだ機種であれば、8年前の製品であっても現在でも通用する十分なレベルにあると思います。 前置きが長くなりましたが、やはり室温が上昇する夏場に冷蔵庫の消費電力は、冬場の1.5倍程度に上昇することがわかります。冬場は低くなるので、消費電力量が小さくなります。2022年における冷凍冷蔵庫の年間消費電力量の実測値は429.9kWh/年であり、現在(2015年以降)の新JIS表示相当の305kWh/年よりも1.5倍程度大きくなっていました。おそらく、このようなカタログ表示値よりも実際の消費電力量が大きくなる傾向は、冷蔵庫業界全体にあるのではないかと思います。コチラのサイトでも筆者と同様に測定を行っていますが、年間消費電力量の傾向はほぼ同じでした。
ドラム式洗濯乾燥機ドラム式洗濯乾燥機は、2014年製パナソニック製NA-VX730SR(NA-VX7300R相当)を使っています。カタログ値は、定格洗濯乾燥時(標準乾燥モード)で洗濯〜脱水〜乾燥を通して1回あたり600Whの消費電力量となっています。乾燥機で洗濯物を乾かすことがほとんどであるため、ヒートポンプ式乾燥機付きの省エネモデルを選びました。2021年の消費電力量が多いのは、乾燥機の空気取れ入れ口の内部にホコリが詰まっていたため、乾燥時間が長くなっていたためだと考えられます。2021年11月末に分解掃除を行った結果、その後の消費電力が減りました。2022年ドラム式洗濯乾燥機の年間消費電力量は278.4kWhでした。乾燥機としては、冬場の電力消費が増えそうなのですが、夏場は汗をかいて洗濯物の量が増えるため、結果的に年間を通して安定的な消費電力量となっています。 22年秋頃より再び消費電力量が増えているので、分解掃除を行う必要がありました。2023年2月中旬に洗濯機上部のフィルター部を分解して取り外し、内部にある熱交換器をチェック。その半分以上の面積で目詰まりが起きているのを確認しました。この熱交換器は、手前側と奥側で機能が分かれています。手前側はドラム内を通された暖かい空気に含まれる水分を、水道水を通した冷たい冷却器で結露させて取り出すものです。その奥側には、ヒートポンプで温度を高められた加熱器が並べてセットしてあります。歯ブラシで汚れ(ホコリが水分で固まったもの?)を落とそうとしましたが、こびりついているので苦戦。配水ルートの目詰まりが起きないように留意しながらエアコン洗浄スプレーを併用して、なんとか汚れを落としました。2023年2月以降の消費電力量の変化に注目したいと思いますが、2月の消費電力は残念ながらあまり減っているようには見えませんでした。3月も、減りませんでしたので効果は無かったようです。4月に入り脱水時の音が大きくなったことから、自分でダンパー交換を実施。その後消費電力が下がったような気がします。6月に入り、もしかするとドラムの見えないところに綿埃が貯まって、その分だけ乾燥に時間がかかっているかもしれないと考え、槽洗浄を実施。どうなることやら。2023年の年間消費電力量は304.8kWhでした。
ビルトイン食洗機の消費電力ビルトイン食洗機は、2019年Panasonic製のNP-45MD8Sを使用しています。それまで動いていた食洗機が壊れたのが買い換えのきっかけでした。同じメーカー(National)のNP-P45MD2Sの後継製品を選んだので、取付台座などはそのまま流用できました。そこで、がんばって自分で交換しました。食洗機は、ガス給湯器からのお湯を取り入れ、温度の不足分を食洗機の電気ヒーターで加熱してお湯を作ります。ところが、給湯器からのお湯は、すぐには暖かくならないため、序盤は電気ヒーターが稼働します。これが、消費電力量の増加に結び付き1月の消費電力が若干多くなっているのではないかと考えています。2023年は、ガス消費量は増えてしまいますが、シンクのキッチン用水栓から暖かいお湯が出るようにしてから食洗機を稼働することで、消費電力が下がらないか試してみました。確かに月間で消費電力量が10kWhほど下がりましたが、ガス消費量の増加と、どちらを取るべきかを考える必要があります。さらに、氷点下になる夜は午前4時に起きて、キッチン水洗でお湯を出るようになってから食洗機をスタートさせるという、科学者としての探究心(執念?)にもとづく努力もあって、約10kWhの電力を節約できたような気がします。(2024年4月以降は寝不足になるのでやめました。)10kWhの電気代は、我が家では、金額ベースでガス量に換算すると1.5m3程度になります。1.5m3の13A都市ガスは12.8kWhであり、仮にお湯を出すために38.4kWの火力で36秒かかると考えて、30日間で、38.4kW×0.5min×30day=9.6kWhとなりますが1日に2回の場合もあるので、金額ベースは同等レベルになるのではないかと考えます。なお、2022年ビルトイン食洗機の年間消費電力量は234.6kWhでした。2023年は154.0kWhでした。
温水洗浄便座の消費電力ホット便座と温水を作る温水洗浄便座は、日本オリジナルの文化として普及拡大してきました。しかし、電気ヒーターを使用するため、消費電力量は多めであると言われています。TOTOウォシュレット TCF317という機種をしようしていますが、節電機能付きの貯湯式温水洗浄便座です。夏場は便座の保温も行わず水温も高いので消費電力量が少なくなますが、冬場は便座や洗浄水を温めるため消費電力が大きくなります。 貯湯式は、文字通りタンクにお湯を貯めているため使用していないときにも熱損失が発生します。また、便座も加温しているので熱逃げがあります。フタを閉めておくと保温効果で節電できると言われています。省エネルギー性能を高めるために、使用時に大電力を投じて一気に洗浄水や便座を温める瞬間式が生まれました。瞬間式であれば、約半分の貯湯式の消費電力量になると言われています。カタログ値では年間消費電力量は230kWh/年ですが、2022年の温水洗浄便座の年間消費電力量は88.9kWh/年でしたので、だいぶ少なめでした。おそらく、おまかせ節電機能を使っていることと、世帯人数が少ないこと、マンションであることからトイレの気温が高めであることが原因ではないかと考えます。瞬間式に交換すれば半分の消費電力量となり、44kWh程度を節約できるのではないかと期待されます。しかし、もともとの消費電力量が少なく年間で2000円程度の電気代の差にしかならないため、省エネルギー目的だけではなかなか交換できません。10年くらいが経過しているのですが、TOTOにによれば7〜10年が交換の目安ということなので次の機会に検討したいと思います。
オーブンレンジの消費電力電子レンジ機能付きのオーブンレンジは2014年製東芝 石窯ドームER-JD410Aを使用しています。電子レンジ、オーブンとも高出力型で、消費電力は大きいものです。この手の機種は使用時の消費電力差はメーカー間で少なく稼働時間も比較的短いため、消費電力量は多くありませんでした。6〜9月あたりは、夏場で冷たいものを食べる機会が増えるためか、消費電力量が少なくなっています。このようなケースでは、待機電力の差が主になると考えます。2022年のオーブンレンジの年間消費電力量は67.0kWh、2023年は75.1kWhでした。
LED照明器の消費電力コンセントに差し込まれている機器であれば、ワットメーターなどで消費電力量を容易に計測することができます。筆者はSwitchBotプラグミニ、+StyleスマートWi-Fiプラグなどの、電力計測機能付きのスマートスイッチなどを使っています。ところが、LED照明器などでは直接の計測が難しいのが現状です。スマートスイッチが使えない場面では、クランプ電流計を使用して計測しています。LED照明器については、その消費電力をカタログ値と実測値を調べて、使用時間から消費電力量を推定することにしました。筆者宅では、照明器具の消費電力量は月間で17.4kWh、年間で209.2kWhになると見込まれました。LED照明が普及する前は、照明器の消費電力は、冷蔵庫、エアコンと並ぶトップ3に入っていましたので、LED照明の省エネルギー性能はたいしたものだと思います。2023年は、ペンダントライト、洗面所のLED電球を若干省エネ性能が高いものに変更し、夜はタイマーセットで強制的に暗くする設定にしたことなどから、159.8kWh程度に押さえることができたと考えています。 その他の消費電力オーディオやハードディスクレコーダーなどの2022年の年間消費電力量は605.5kWh。これはかなり多い方だと思いますがレコーダーのHDDが内蔵と外付で4台ずつ×2の8台もあるのが敗因だと思われます。スマートフォン+タブレット+ノートPCの充電等で使われる年間消費電力量は233.6kWh、WiFiルーター+スイッチングハブの年間消費電力量は148.5kWh、セコム保安機器の年間消費電力量は140.2kWhで、情報系機器の合計は522.3kWhとなりました。加湿機能付き空気清浄機2台の年間消費電力量は92.2kWh。浴室で24時間換気を行う乾燥換気扇(ナショナルFY-13UGT1)の年間消費電力量は乾燥機能を洗濯乾燥機に頼っていて全く使っていないので64.2kWh。消費電力が多めではありますが稼働時間が短めのドライヤーの年間消費電力量は43.8kWh、掃除機の年間消費電力量は15.5kWh。レンジフード(タカラVMH-902R)の年間消費電力量は14.4kWhであると推測されました。意外な盲点はガスふろ給湯器(ノーリツGT-2428AWX)の消費電力量でした。ガスの消費量の方ばかりに目が向いてしまいますが(エコジョーズへの交換事例)、確かにポンプや制御基板を動かす電力が必要になります。推定値になりますが年間消費電力量は171.4kWhとなりました。この内の約半分は、冬場の凍結予防ヒーターや循環ポンプの凍結予防運転に起因しているのではないかと考えられ、これには気づいていませんでした。(これらの消費電力対策は上記の食洗機のところを参照してください。)こちらは、新型のエコジョース機種に変更しており、運転方法の工夫も行っています。それ以外のその他+不明分は、充電式乾電池、シェーバー、デジタルカメラ、モバイルバッテリーの充電電力などがありますが、年間消費電力量で20〜30kWh程度になると見ています。たまに使う高圧洗浄機、扇風機、その他のエアコンなどもありますが、これらの消費電力量もよくわかっていません。 2023年は、乾燥換気扇、オーディオ+ブルーレイレコーダーなどの消費電力量を直接計測する変更を行いました。乾燥換気扇の年間消費電力量の実測値は137.9kWhとなり、22年の推定値64.2kWhの2倍以上になりました。これは、22年の24時間換気+換気の消費電力見積もりが甘かったためであると思われます。(平均で16W程度を消費していると考えるべきでした。)この差分は73.7kWhは、22年の内訳のその他+不明分の80.5%に含まれていたと考えることができそうです。オーディオ+ビデオレコーダーは23年度実測値で595.3kWhとなりましたので、こちらの精度はまずまずでした。 2022年に電力会社から請求された年間消費電力量は4749kWhで、167,711円でした。今回明らかにした内訳を以下の円グラフに示します。
今回の調査では、歴代のHDDレコーダーが5台ほどつながっていたことで、オーディオ+ビデオレコーダーの消費電力量が思いのほか大きくなっていることがわかりました。古いビデオレコーダーは、HDD容量のほとんどが埋まっていて、今は録画も行わないないので、必要なときだけ電源に接続した方が良さそうです。大型テレビもなんとなく付けているのですが、こまめに消す習慣を持つようにしたいと思います。 2023年度の年間消費電力量は4064kWhとなり、2022年の4749kWhより685kWh減(14.6%減)となりました。リビングルームのエアコンが22年の934.43kWhから、23年に294.8kWhの節約に成功し639.6kWhになりました。寝室エアコンのエアコンは交換していませんが、節電運転ができたようで93kWhの節電となり、リビングルームと合わせてトータルで387.8kWhの削減に成功しました。削減量の56.6%はエアコンで達成したことになりました。ガスふろ給湯器の節電もまずまずで、エコジョーズ機への変更の際に、制御系やモータ、そして夜間にお湯(食洗器)を使うパターンにすることで凍結防止ヒーターの消費電力が減り、80.1kWhの節電ができたと考えています。その他、内訳については細部の見直しを行いました。
まとめと今後の計画 エアコン・洗濯乾燥機・食洗機のように消費電力が大きく稼働時間も長い製品、冷蔵庫・ビデオレコーダーのように24時間・365日動き続ける製品の消費電力量が大きいことがわかりました。とくにビデオレコーダーは台数が多いと消費電力量が想像以上に大きくなり、とても驚きました。オーブン電子レンジ・ドライヤー・掃除機のような消費電力が大きくても稼働時間が短い製品は、消費電力量が思っているほど大きくないということも確認できました。かつては、エアコンと並んで消費電力量が大きかった冷蔵庫とLED照明は、省エネルギー製品を選べば消費電力量を劇的に低減できることも見てとれます。とくに冷蔵庫については、省エネモデルを積極的に選ぶべきだと考えます。 今回の消費電力の見える化は、省エネルギーを考える上でとても役に立ちました。想定通りリビングルームのエアコンを、APF=7.8を誇る霧ヶ峰MSZ-FZ4022Sへ交換したことは電気代を節約する上で大変効果的でした。それでも、エアコンが占める消費電力量が依然として大きいため、次は15年目に突入した寝室エアコンをAPFが7.0以上のものに交換したいと考えています。さらに、5mm厚の単層フロートガラスでできているアルミサッシを、Low-E膜付きの複層ガラスに交換することが重要であるように感じています。窓ガラスの断熱+遮熱は未実施の住宅にとって、最も効果がある手段です。初期投資はかなりの高額になりますが、2023年(令和5年)は国からの補助金などの優遇も強化されるので、なんとか実施したいと考えています。 →2024年に持ち越し。 それにしても、ガスふろ給湯器の凍結予防ヒーターなどの消費電力量が意外に大きい(だろうという)ことは盲点でした。2023年1月は、深夜にお湯を出すとか、食洗機を動かすなどの工夫で消費電力量を、低減できないか試してみました。因果関係は明らかではないものの、確かに2022年1月よりも全体の月間消費電力量をかなり低減することができたので、目論見は成功したのではないかと思います。また、電力計測を行うために用いたスマートスイッチの年間消費電力量が81.6kWhに達してしまったことも、計測前から覚悟していたとはいえ、数値を目の当たりにするとその大きさにショックを受けました。10個くらい付けてしまったのですが、これは省エネルギーを探求するための必要な投資であると割り切ることにします・・・。 (2024年01月01日加筆)
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