ソーラーカーの技術

2009年9月20日、新型ソーラーカー「Tokai Challenger」100km/h超えのテスト走行に成功!

オーストラリアを想定した走行テストを秋田で実施

2009年9月19日〜20日にかけて、秋田県にある大潟村ソーラースポーツラインにおいて、東海大学の新型ソーラーカー「Tokai Challenger」の高速走行テストを実施しました。このソーラースポーツラインは、八郎潟の干拓地である大潟村にあり、宮田正馗村長が建設したソーラーカー等のための専用コースです。コースは1周25kmと長く、ほぼフラットな直線が続きます。このコースは、オーストラリア大陸のダーウィン〜アデレード間3,000kmを走破する、グローバル・グリーン・チャレンジが開催されるスチュアートハイウェイと似たようなコース条件であることから、Tokai Challengerにとって最適なテストコースであるといえます。

シルバーウィーク&高速料金割引制度の影響もあり、東海大学湘南キャンパスからソーラースポーツラインまで13時間をかけて移動し、大潟村農家の小林大蔵さんが所有するガレージ内で整備作業に入りました。

20日は天候にも恵まれ、絶好のテスト日和。テクニカルディレクターの池上敦哉氏の運転で、Tokai Challengerは徐々にスピードを上げていき、100km/hの速度を出すことに成功しました。このときの消費電力は予定していたよりも低く、まずまずの仕上がりであることが確認されました。計測系の一部にトラブルが発生しましたが、ポテンシャルの高さを実感することができました。この日のテスト走行では、110km/hの速度まで上げました。

走行安定性など、安全性を確認した後、篠塚建次郎氏をはじめとする4人のドライバーが交代で運転し、100km/hでの走行を繰り返しました。テスト走行は、日没ぎりぎりまで続けられ、オーストラリア大会で必要となる走行データが測定されました。