ソーラーカーの技術

東海大学ソーラーカーの主な歴史

TOKAI75・さきがけ物語 太陽の恵みをエネルギーに

1991年 学校法人東海大学で「ソーラーカープロジェクト」が発足
1992年 2人乗り4輪ソーラーカー「かもめ50号」登場。能登のレースなどに出場し文部大臣賞などを受賞。

1993年 1人乗り4輪ソーラーカー「Tokai 51SR」が登場。秋田でのワールド・ソーラーカー・ラリー(World Solarcar Rallye: WSR)やオーストラリア大陸3000kmを縦断するワールド・ソーラー・チャレンジ(World Solar Challenge: WSC)などに出場。チタンフレームなどに挑戦する。

1996年 Tokai 51SRを軽量化した1人乗り3輪ソーラーカー初代「Tokai Spirit」が登場。WSCなどに出場する。この時点でプロジェクトが終了し、これ以降は理工系研究室連合チームとなる。この年から、木村研究室が新たにメンバーに加わる。当時のWEBサイトはこちら

1997年 東海大学工学部応用物理学科内田裕久研究室・電気工学科星野博司研究室らが中心となり、自作したNi-MH電池を搭載。

1998年 日本ケミコンと共同して電気二重層キャパシタ(水系)を世界で初めてソーラーカーに搭載する。

1999年 パナソニックEVエナジー社のニッケル水素電池およびCCR社の有機系電気二重層キャパシタを搭載。

2000年 日本ミシュラン社より低転がり性能を追求したソーラーカー専用ラジアルタイヤの提供を受ける。古河電池よりシール式鉛バッテリの供給を受ける。全日本学生ソーラーカーチャンピオンシップでフルクラス2位。

2001年 ISF5000規格(全長5m×全幅1.8m)のソーラーカー「Tokai Spirit 2」がデビュー。日本ケミコン社と共同で角形電気二重層キャパシタを搭載。ENAX社と共同してLi ionバッテリーを搭載。ボディ形状の決定には風洞試験を活用。小山高専、産総研と共同してMPPT(太陽電池最大電力点追従装置)を搭載。

 

 

2002年 ミツバ社と共同してブラシレスDCダイレクトドライブ(DD)モータを搭載。WSRフリークラス優勝。

2003年 ミツバ社、岩手エレクトロニクス社と共同して鉄系アモルファスコアを使用したブラシレスDC・DDモータを開発。

2004年 2003年に開発したモータをブラッシュアップしてソーラーカーに搭載。

2006年 東海大学チャレンジセンター開設に伴い、東海大学ソーラーカーチーム、東海大学ソーラーカー研究会、東海大学木村研究室、東海大学人力飛行機研究会などが集い、ライトパワープロジェクトを結成。台湾の高雄市周辺で開催されたWorld Solarcar Rally in Taiwanに出場し、サーキットセッションで3位に。

 

2007年 秋田県大潟村ソーラースポーツラインで開催される「全日本学生ソーラー&FCカーチャンピオンシップ」のハーフサイズクラスで優勝。2007 Dream Cupソーラーカーレース鈴鹿のDreamクラスで総合3位。

 

2008年 南アフリカ共和国を4,200kmを走破するFIA公認South African Solar Challengeにラリードライバー篠塚建次郎氏とともに出場し、総合優勝を達成。

 

2009年 オーストラリア大陸で開催されるGlobal Green Challenge(従来のWorld Solar Challenge)のために、シャープ製の高性能太陽電池などを搭載した新型ソーラーカーを開発し、篠塚建次郎氏とともにチャレンジして初優勝を成し遂げた。

 

2010年 FIA公認South African Solar Challengeにおいて総走行距離4061.8kmを総走行時間45時間5分で走行し、二連覇を達成。2010年のFIAソーラーカーラリー部門チャンピオンになる。

 

2011年 2011 World Solar Challengeにおいて、パナソニック製HIT太陽電池およびリチウムイオン、東レ製炭素繊維を使用したソーラーカー「Tokai Challenger」で、オーストラリア大会二連覇を達成。

 

2012年 FIA公認Sasol Solar Challenge South Africaにおいて71時間13分の記録を樹立して優勝した。その結果、Tokai Challengerシリーズとして南アフリカ大会2連覇(東海大学ソーラーカーチームとしては3連覇)を達成した。2012年のFIAソーラーカーラリー部門チャンピオンになる。

 

2013年 2011 Bridgestone World Solar Challengeにおいて、新レギュレーションのチャレンジャークラス(全長4.5m×全幅1.8mで4輪)対応のソーラーカーTokai Challengerを開発し、参戦。準優勝となる。

 

2014年 南米のチリ共和国の北部にあるアタカマ砂漠で開催された2014 Carrera Solar Atacamaに初参戦し、4輪のエボリューションクラスで総合優勝を成し遂げる。

 

2015年 アブダビで開催されたAbu Dhabi Solar Challengeに出場。アブダビ石油大学が2位になる。10月18日からオーストラリアで開催されるBridgestone World Solar Challengeのために新型ソーラーカーを開発し、総合3位。

 

 

2016年 南アフリカ共和国で開催されたSasol Solar Challengeに出場し、準優勝。

 

2017年 10月8日からオーストラリアで開催されるBridgestone World Solar Challengeに出場。単胴型ボディで総合4位。シリコン太陽電池を搭載した中ではトップとなる。

 

2018年 南アフリカ共和国で開催されたSasol Solar Challengeに出場し、準優勝。

 

2019年 10月8日からオーストラリアで開催されるBridgestone World Solar Challengeに出場。単胴型ボディで総合2位。シリコン太陽電池を搭載した中ではトップとなる。2009年以降、World Solar Challengeでは日本勢としてトップの座を維持している。