ソーラーカーの技術

2010年9月、南アフリカ共和国ソーラーカーレースに東海大学のソーラーカー「Tokai Challenger」が出場!!

南アフリカ共和国で開催されるサウス・アフリカン・ソーラー・チャレンジ

2010年9月22日〜10月2日にかけて、南アフリカ共和国でFIA公認「FIA公認サウス・アフリカン・ソーラー・チャレンジ(South African Solar Challenge: SASC」が開催されます。コースは首都プレトリアをスタートし、ヨハネスブルグ、ブルームフォンテイン、ボーフォートウエスト、ケープタウン、ジョージ、ポートエリザベス、グラハムスタウン、コクスタッド、ダーバン、リチャーズベイ、バドプラスを経由して再びプレトリアに戻る4,087kmの長さを誇ります。ソーラーカーレースとして世界最長レベルとなっています。さらに、標高差1800mに達するアップダウンが出現することから、大変厳しいコースとなっています。本大会は、2008年に第1回大会が行われ、サッカーのワールドカップに合わせて企画された2010年は、第2回目の開催となります。


South African Solar Challenge (SASC 2010) 4,087kmのコース

南アフリカ共和国は、レアメタルやダイヤモンドなどの鉱物資源に恵まれ、アフリカ大陸2位の経済力を持つまでに発展しています。2010年は、日本と交流100周年にあたり、両国の記念すべき年となっています。経済的にも結びつきが強まりつつある両国の友好関係がますます発展してほしいという気持ちを込めて、車両のゼッケンナンバーは100番としました。在南アフリカ日本大使館にも、安全指導などの協力をお願いしています。

この成長しつつある南アフリカ共和国において、太陽光発電に代表される持続可能なエネルギーを生み出し、消費エネルギーを極限にまで抑えたソーラーカーが、実際に走行するところを目の当たりにすることで、人口増加が著しいアフリカの人々に環境問題への啓発を促すことができると考えています。また、先進的な環境技術の結晶=ソーラーカーへの関心を高めることも可能となります。日本の得意分野である、新エネルギー、省エネルギー分野での技術を世界にアピールすることにもなるでしょう。今回のSASC大会参戦に協力いただいた企業・団体・個人の一覧を紹介します。

Specifications of solar car "Tokai Challenger"

Length 4980mm
Width 1640mm
Height 1010mm
Track 1300mm
Wheel Base 2100mm
Weight 160kg
Solar Array SHARP, Compound Solar Cell, 6m², Efficiency 30%, Output Power 1.8kW
MPPT Mishimaki, Buck & Boost Type, 24 channels, Efficiency >98%
Battery Panasonic, Li-ion Battery 25kg 5.6kWh
Motor Mitsuba, Brushless DC, Direct Drive, Iron Based Amorphous Core >97%
Controller Mitsuba, 3 Phase PWM control >99%
Tire Michelin, 95/80-16 inch Radial x 3
Wheel GH Craft, 16 inch Carbon Disk x 3
Brake Front: AP Hydraulic Disc, Rear: Hydraulic Disc & Regeneration Brake
Average Spped

100km/h (by using solar power only)

Maximum Speed 160km/h (both solar and battery power use)

遠征メンバー*1

チームマネージャー 伊藤樹(工学部動力機械工学科3年)
ドライバー 篠塚建次郎(ラリードライバー)、徳田光太(工学研究科電気電子システム工学専攻M1)、佐川耕平(富士重工業)、伊藤樹
セーフティーオフィサー 瀧淳一(工学部動力機械工学科2年)
テクニカルディレクター 池上敦哉(ヤマハ発動機)調整中
スタッフ 学生12名 調整中
プロジェクトコーディネーター 佐藤多嘉雄(チャレンジセンター推進室)
監督(プロジェクトアドバイザー) 木村英樹(工学部電気電子工学科教授)


*1 2010年8月時点での所属、学年です。